令和2年度秋季入学生への祝辞
令和2年度秋季入学生への祝辞
秋の訪れを感じられる季節となり、新入生の皆さんを迎えますことは、钱柜娱乐手机版_钱柜娱乐app¥开户平台官网すべての構成員の大きな慶びです。钱柜娱乐手机版_钱柜娱乐app¥开户平台官网への入学?進学おめでとうございます。本学の教職員一同を代表して、心よりお祝い申し上げます。そして、これまで温かく見守ってこられたご家族並びにご関係の皆様にも、お慶び申し上げます。
钱柜娱乐手机版_钱柜娱乐app¥开户平台官网の感染拡大が収まらない中、春に続き秋の入学式をやむなく中止することとしました。新入生の皆さん、ご家族の皆様がこの日を楽しみに待っておられたお気持ちを考えますと、大変心苦しく思いますが、参加者の皆様の健康確保を最優先に考え、決断しました。このような厳しい状況の中、本学を選択し、入学いただいたことを教職員一同、深く感謝申し上げます。
この秋に入学された皆さんには、多くの海外からの留学生が含まれています。世界的に钱柜娱乐手机版_钱柜娱乐app¥开户平台官网の感染が続いている中で、「日本に留学したい」という強い意志を貫徹されたことに敬意を表します。本学では、一千名近い留学生が学んでおり、国際教育センターでは、留学生の皆さんの学習や生活を最大限サポートする体制を整えています。国際社会の発展のため、そして母国と日本との友好を深めるため、このような状況下ではありますが、充実した学生生活を送られることを願っています。
さて、現在も钱柜娱乐手机版_钱柜娱乐app¥开户平台官网のパンデミック(世界的大流行)の勢いが止まらず、日本及び世界の社会?経済?生活は大きく混乱し、終息が見通せない不透明な状況になっています。このような時代であるからこそ、皆さんが大学で身につけて欲しい2つのことについてお話します。
その第一は、「想像する力」です。今回の钱柜娱乐手机版_钱柜娱乐app¥开户平台官网のパンデミックの急速な拡大は、未だかつて経験したことのないことですが、1990年代以降に経済がグローバル化し、人の移動が空前の規模になっているという事実を踏まえれば、パンデミックという最悪の事態を予測し、事前に対策を立てることが可能だったかもしれません。 不透明な時代にあっては、問題の解決策が過去の延長線上にあるとは限りません。この先に何が起こるのか、科学的な知見に裏付けられた「想像する力」が必要です。 現代は、人とモノの流通が拡大しており、私たちが日常消費するあらゆる商品やサービスの背後には世界中の人々との繋がりがあります。この国境を越えた人とモノの流通の広がりを想像し、感染拡大の防止策、社会?経済?生活への影響を最小限にする方策を考えることが必要です。想像するということは、普段、見えない構造や繋がりを「見える化」することでもあり、学問一般で大切なことでもあります。大学では、皆さんそれぞれの専門分野を究めて、社会現象、自然現象を究明し、日常生活で見えない問題、隠れた課題を「見える化」出来るよう、钱柜娱乐手机版_钱柜娱乐app¥开户平台官网での学びを大切にして欲しいと思います。
大学で身につけて欲しい第二のことは、学問を追究する上で「人間性、人権を大切にする」視点です。経済のグローバル化は、多くの国に経済成長をもたらしましたが、他方で資源エネルギー消費の爆発的増大、環境破壊、経済的格差の拡大など負の影響があり、そのもとで苦しんでいる多くの人々が存在しています。
そして钱柜娱乐手机版_钱柜娱乐app¥开户平台官网感染拡大は、特に社会的弱者に大きな影響を与えています。日常の生活の中で世界につながる他人を想像し、その人を同じ人間として考える視点を持つことが必要です。自分だけ、自分の地域だけ、自分の国だけ良くなればいいという考え方は、将来にわたる世界全体の活力を失わせることになりかねません。この視点は、2015年に国連で採択されたSDGs(Sustainable Development Goals)の最終目標である「誰一人として取り残さない No one will be left behind」にも通じる大事な精神でもあり、持続可能な社会を維持する上で重要です。大学での学びや研究を進める上で常に心に留めていて欲しいと思います。
結びに、钱柜娱乐手机版_钱柜娱乐app¥开户平台官网の感染収束の見通しが持てない状況の中で、新生活を始めようとする皆さんに、アメリカの児童文学ニューベリー賞を受賞した『5次元世界の冒険』の作者である小説家マデレイン?レングル(Madeline L’Engle)の言葉を贈ります。彼女は、光の素晴らしさを認める前に、闇を知る必要がある、という趣旨でこう述べました。
Maybe you have to know the darkness before you can appreciate the light.
新入生の皆さんが、本学の学部?大学院において、専門の学問分野を深く学び、想像力を磨くとともに、現代社会の諸問題の解決に向けて研究し、人間性を養い高められ、世界に羽ばたくべく成長を遂げられることを切に願っています。そして、この困難な時代に対処すべく、学生の皆さんとともに、私たち教職員一同も努力し成長することをお約束し、お祝いの言葉といたします。
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この秋に入学された皆さんには、多くの海外からの留学生が含まれています。世界的に钱柜娱乐手机版_钱柜娱乐app¥开户平台官网の感染が続いている中で、「日本に留学したい」という強い意志を貫徹されたことに敬意を表します。本学では、一千名近い留学生が学んでおり、国際教育センターでは、留学生の皆さんの学習や生活を最大限サポートする体制を整えています。国際社会の発展のため、そして母国と日本との友好を深めるため、このような状況下ではありますが、充実した学生生活を送られることを願っています。
さて、現在も钱柜娱乐手机版_钱柜娱乐app¥开户平台官网のパンデミック(世界的大流行)の勢いが止まらず、日本及び世界の社会?経済?生活は大きく混乱し、終息が見通せない不透明な状況になっています。このような時代であるからこそ、皆さんが大学で身につけて欲しい2つのことについてお話します。
その第一は、「想像する力」です。今回の钱柜娱乐手机版_钱柜娱乐app¥开户平台官网のパンデミックの急速な拡大は、未だかつて経験したことのないことですが、1990年代以降に経済がグローバル化し、人の移動が空前の規模になっているという事実を踏まえれば、パンデミックという最悪の事態を予測し、事前に対策を立てることが可能だったかもしれません。 不透明な時代にあっては、問題の解決策が過去の延長線上にあるとは限りません。この先に何が起こるのか、科学的な知見に裏付けられた「想像する力」が必要です。 現代は、人とモノの流通が拡大しており、私たちが日常消費するあらゆる商品やサービスの背後には世界中の人々との繋がりがあります。この国境を越えた人とモノの流通の広がりを想像し、感染拡大の防止策、社会?経済?生活への影響を最小限にする方策を考えることが必要です。想像するということは、普段、見えない構造や繋がりを「見える化」することでもあり、学問一般で大切なことでもあります。大学では、皆さんそれぞれの専門分野を究めて、社会現象、自然現象を究明し、日常生活で見えない問題、隠れた課題を「見える化」出来るよう、钱柜娱乐手机版_钱柜娱乐app¥开户平台官网での学びを大切にして欲しいと思います。
大学で身につけて欲しい第二のことは、学問を追究する上で「人間性、人権を大切にする」視点です。経済のグローバル化は、多くの国に経済成長をもたらしましたが、他方で資源エネルギー消費の爆発的増大、環境破壊、経済的格差の拡大など負の影響があり、そのもとで苦しんでいる多くの人々が存在しています。
そして钱柜娱乐手机版_钱柜娱乐app¥开户平台官网感染拡大は、特に社会的弱者に大きな影響を与えています。日常の生活の中で世界につながる他人を想像し、その人を同じ人間として考える視点を持つことが必要です。自分だけ、自分の地域だけ、自分の国だけ良くなればいいという考え方は、将来にわたる世界全体の活力を失わせることになりかねません。この視点は、2015年に国連で採択されたSDGs(Sustainable Development Goals)の最終目標である「誰一人として取り残さない No one will be left behind」にも通じる大事な精神でもあり、持続可能な社会を維持する上で重要です。大学での学びや研究を進める上で常に心に留めていて欲しいと思います。
結びに、钱柜娱乐手机版_钱柜娱乐app¥开户平台官网の感染収束の見通しが持てない状況の中で、新生活を始めようとする皆さんに、アメリカの児童文学ニューベリー賞を受賞した『5次元世界の冒険』の作者である小説家マデレイン?レングル(Madeline L’Engle)の言葉を贈ります。彼女は、光の素晴らしさを認める前に、闇を知る必要がある、という趣旨でこう述べました。
Maybe you have to know the darkness before you can appreciate the light.
新入生の皆さんが、本学の学部?大学院において、専門の学問分野を深く学び、想像力を磨くとともに、現代社会の諸問題の解決に向けて研究し、人間性を養い高められ、世界に羽ばたくべく成長を遂げられることを切に願っています。そして、この困難な時代に対処すべく、学生の皆さんとともに、私たち教職員一同も努力し成長することをお約束し、お祝いの言葉といたします。
钱柜娱乐手机版_钱柜娱乐app¥开户平台官网長 長谷部 勇一
This is a time when the approach of fall is in the air, and all members of the Yokohama National University community take great joy in welcoming our new students. On behalf of the faculty and staff members, I offer my heartfelt congratulations on your entering YNU. I would also like to congratulate your family members and all others who have given you warm support.
We had no choice but to cancel both the spring and fall entrance ceremonies due to the ongoing pandemic of COVID-19. This is truly regrettable since you new students and your families were looking forward to this event. However, we had to make this difficult decision to give priority to protect the health of the participants. YNU’s faculty and staff members are deeply grateful that you have chosen this university in this very difficult situation.
Many of you are entering YNU this fall are from overseas. I pay my respect to you for your strong will to study in Japan despite the raging pandemic of COVID-19. There are nearly 1,000 international students in this university, and the International Student Center stands ready to offer full support to foreign students in their academic and daily life. We hope that you will be able to experience a meaningful student life even under the current circumstances for the sake of the development of the international society and the deepening of the friendship between your home country and Japan.
The ongoing pandemic of COVID-19 has wreaked great havoc in Japan’s and the world’s society, economy, and daily life, resulting in a situation of uncertainty with no end in sight. It is precisely in times like this that I would like you to acquire two things at YNU.
First is “imagination.” The rapid spread of the COVID-19 pandemic has been unprecedented. But considering the process of economic globalization since the 1990s that has come with the movement of people on an unparalleled scale, it might have been possible to predict the worst scenario of a pandemic and prepare countermeasures in advance.
In an era of uncertainty, solutions to problems may not necessarily be derived from past experiences. “Imagination” backed by scientific knowledge is necessary to understand what will happen in the future.
Today, the flow of people and things continues to expand, and behind every single product or service that we use each day are links to people of the world. It is necessary to imagine the expansion of the flow of people and things across national boundaries and think of ways to prevent the spread of pandemics and minimize impact on society, the economy, and people’s lives. Imagination also means “visualizing” structures and links that are not normally visible, and this is important for all learning. I hope you will treasure your time at YNU to master your own field of specialization and research social and natural phenomena, in order to “visualize” invisible or hidden issues in daily life.
Second is the perspective of “giving importance to humanity and human rights” in your pursuit of learning. Economic globalization has indeed brought about economic growth in many countries. On the other hand, there have also been negative effects, such as the explosion in energy consumption, destruction of the environment, and the widening economic disparity, causing many people to suffer.
The pandemic of COVID-19 has been particularly devastating the weak in society. It is necessary to envision other people in the world linked to us and think of them as the same human beings as us in our daily life. The mentality that it is fine as long as you yourself, your own community, or your own country is better off may lead to the loss of vitality in the world in the future. This point of view is also a crucial spirit in line with one of the ultimate goals in the SDGs (Sustainable Development Goals) adopted by the United Nations in 2015 that “no one will be left behind” and is important for maintaining a sustainable society. I would like you to always keep this in mind as you pursue your studies and researches at YNU.
Lastly, as you are starting a new life in a situation of uncertainty where an end to the COVID-19 pandemic is nowhere in sight, I would like to share with you the following words of Madeleine L’Engle, author of “A Wrinkle in Time” who won the John Newbery Medal for American literature for children:
“Maybe you have to know the darkness before you can appreciate the light.”
I fervently hope that you new students will acquire profound knowledge in your chosen fields and sharpen your imagination at YNU’s colleges and graduate schools and that you will study solutions to the various issues in modern society, nurture your humanity, and achieve personal growth that will enable you to go out into the world. We, the faculty and staff members, promise to work hard and grow with you to deal with this challenging times. Again, congratulations!
We had no choice but to cancel both the spring and fall entrance ceremonies due to the ongoing pandemic of COVID-19. This is truly regrettable since you new students and your families were looking forward to this event. However, we had to make this difficult decision to give priority to protect the health of the participants. YNU’s faculty and staff members are deeply grateful that you have chosen this university in this very difficult situation.
Many of you are entering YNU this fall are from overseas. I pay my respect to you for your strong will to study in Japan despite the raging pandemic of COVID-19. There are nearly 1,000 international students in this university, and the International Student Center stands ready to offer full support to foreign students in their academic and daily life. We hope that you will be able to experience a meaningful student life even under the current circumstances for the sake of the development of the international society and the deepening of the friendship between your home country and Japan.
The ongoing pandemic of COVID-19 has wreaked great havoc in Japan’s and the world’s society, economy, and daily life, resulting in a situation of uncertainty with no end in sight. It is precisely in times like this that I would like you to acquire two things at YNU.
First is “imagination.” The rapid spread of the COVID-19 pandemic has been unprecedented. But considering the process of economic globalization since the 1990s that has come with the movement of people on an unparalleled scale, it might have been possible to predict the worst scenario of a pandemic and prepare countermeasures in advance.
In an era of uncertainty, solutions to problems may not necessarily be derived from past experiences. “Imagination” backed by scientific knowledge is necessary to understand what will happen in the future.
Today, the flow of people and things continues to expand, and behind every single product or service that we use each day are links to people of the world. It is necessary to imagine the expansion of the flow of people and things across national boundaries and think of ways to prevent the spread of pandemics and minimize impact on society, the economy, and people’s lives. Imagination also means “visualizing” structures and links that are not normally visible, and this is important for all learning. I hope you will treasure your time at YNU to master your own field of specialization and research social and natural phenomena, in order to “visualize” invisible or hidden issues in daily life.
Second is the perspective of “giving importance to humanity and human rights” in your pursuit of learning. Economic globalization has indeed brought about economic growth in many countries. On the other hand, there have also been negative effects, such as the explosion in energy consumption, destruction of the environment, and the widening economic disparity, causing many people to suffer.
The pandemic of COVID-19 has been particularly devastating the weak in society. It is necessary to envision other people in the world linked to us and think of them as the same human beings as us in our daily life. The mentality that it is fine as long as you yourself, your own community, or your own country is better off may lead to the loss of vitality in the world in the future. This point of view is also a crucial spirit in line with one of the ultimate goals in the SDGs (Sustainable Development Goals) adopted by the United Nations in 2015 that “no one will be left behind” and is important for maintaining a sustainable society. I would like you to always keep this in mind as you pursue your studies and researches at YNU.
Lastly, as you are starting a new life in a situation of uncertainty where an end to the COVID-19 pandemic is nowhere in sight, I would like to share with you the following words of Madeleine L’Engle, author of “A Wrinkle in Time” who won the John Newbery Medal for American literature for children:
“Maybe you have to know the darkness before you can appreciate the light.”
I fervently hope that you new students will acquire profound knowledge in your chosen fields and sharpen your imagination at YNU’s colleges and graduate schools and that you will study solutions to the various issues in modern society, nurture your humanity, and achieve personal growth that will enable you to go out into the world. We, the faculty and staff members, promise to work hard and grow with you to deal with this challenging times. Again, congratulations!
Yuichi Hasebe
President, Yokohama National University