環境情報学府博士課程前期2年生が「Best Paper Award」を受賞
受賞情報

表彰状
2024年12月17日~19日に札幌で開催された国際会議The 8th International Conference on Mobile Internet Security(MobiSec 2024)にて、大学院環境情報学府博士課程前期2年の三浦大さん(指導教員:四方順司教授)が発表した論文「Analysis of Backdoored (Classic) McEliece in a Multi-User Setting」(著者:三浦大、Jo Hyungrok、佐藤慎悟、四方順司)がBest Paper Awardを受賞しました。
本論文は、量子計算機に対する安全な暗号化方式(Classic) McElieceに対して、バックドア攻撃に関する解析とその対策法について提案した論文です。現在、米国では、耐量子計算機暗号(PQC)において米国標準暗号の選考を実施しており、Classic McElieceはその最終選考において米国標準暗号候補になっている方式です。そのため、本研究成果は学術的貢献に加えて、当該方式を社会で安全に運用するための指針に繋がる貢献と位置付けられます。
本研究は、総務省の「電波資源拡大のための研究開発(JPJ000254)」における委託研究「安全な無線通信サービスのための新世代暗号技術に関する研究開発」の成果の一部です。また、 本研究の一部は、JSPS科研費JP22H03590, Jp21H03395の助成を受けたものです。