環境情報学府博士課程前期2年生、先端科学高等研究院特任教員(助教)、先端科学高等研究院特任教員(講師)、大学院環境情報研究院教授が情報処理学会CSS 2024 優秀論文賞を受賞
受賞情報

賞状
2024年10月22日~25日に兵庫県神戸市で開催された情報処理学会主催のコンピュータセキュリティシンポジウム2024(CSS 2024)にて、大学院環境情報学府博士課程後期1年の知久奏斗さん(指導教員:四方順司教授)が発表した論文「CCA安全な登録ベース暗号」(著者:知久奏斗、原啓祐、橋本啓太郎、冨田斗威、四方順司)が「CSS 2024優秀論文賞」を受賞しました。本賞は、CSS2024論文集に掲載されたすべての論文を審査対象とし、新規性、信頼性、実用性を兼ね備え、当該分野で重要性を認められた優秀論文の著者に贈られます。
本論文は、高機能な暗号である登録ベース暗号に対して、従来の安全性強化手法(FO変換)が自明には適用できないことを指摘した上で、FO変換を適用するための適用条件と構成を提案しています。本成果は、登録ベース暗号の強い安全性を達成する手法を明確に示し、学術的貢献に加えて社会実装する上でも意義ある成果と位置付けられます。
本研究は、総務省の「電波資源拡大のための研究開発(JPJ000254)」における委託研究「安全な無線通信サービスのための新世代暗号技術に関する研究開発」の成果の一部です。また、 本研究の一部は、JSPS科研費JP22H03590, JP21H03395の助成を受けたものです。