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観光情報サービス開発

趣味の城巡りをきっかけに
観光情報サービスを考案。
正式リリースと法人化にむけて奔走中です。

中野 賢伸(ぐるり)

経済学部経済学科

学生起業家インタビュー動画

プログラムで優秀賞を受賞。
一歩踏み出すきっかけになった。

自分でイチからサービスを立ち上げて運営することに憧れがありました。2年生の終わりに学生限定の起業アクセラレーションプログラムを知って、これはチャンスだと応募したんです。有名な求人サイトを運営されている企業さん主催のもので、全国の学生が3ヶ月間に渡って自分のアイデアをプレゼンするプログラムとなっています。合計3回のプレゼンが毎月末にあり、審査に通過すれば翌月のプレゼンに参加できます。ありがたいことに自分はこのプログラムで優秀賞を取りました。

考案したのは、位置情報と連携した音声ガイドと、観光情報が合わさった“ぐるり”という名前のサービス。小さな頃から好きな城巡りを元にアイデアを膨らませました。優秀賞は実績をつくって提示すると、資金調達先を紹介してくれる仕組みになっています。今は正式リリースを目指して検証を行っている最中です。

開発者?地方自治体?観光客。
たくさんの人を巻き込んで
魅力的になるサービス。

“ぐるり”は地図アプリがベースになっていて、全国にあるお城や景勝地などをどんどん載せることができます。位置情報や音声ガイドと連携させたり、その場所を観光した人が感想を書き込める機能も備わっています。情報が多ければ多くなるほど魅力的になっていくサービスです。

構想はあるもののプロダクトを作る力がまったくなかったので、自分と同じようにお城や神社といった名所が好きだったり、アプリ開発の知識と経験がある人を、友達の友達などを通じて探しました。今は自分を含めて5人の学生チームとして活動しています。

音声ガイドに反映する情報は自治体の方から直接いただいています。自分たちがネットで調べた情報を入れることもできます。でも調べてわかる情報しかないサービスは、自分がユーザーだったら使いたくないなと思うので、しないと決めています。“ぐるり”について説明して納得いただいてから情報を得るのは、時間も手間もかかります。でも地元の方からいただく情報のほうが魅力的ですし、実際のサービスをお見せして「これいいね」となって協力が決まる瞬間に立ち会うと嬉しくなります。地元の人の気持ちにきちんとアプローチするものがつくれていると実感できて、すごく励みになるんです。

横国には学生起業家を
支援する仕組みが充実している。

今は観光に焦点を当てたサービスですが、いずれは地域の体験ができる民宿の予約機能や地域の特産品が購入できるEC機能も入れて、既存資源を活かしながら地域を活性化させるものへと成長させていく予定です。そのために、まずは“ぐるり”を正式にリリースすること、法人化をして開発チームを組織として進化させていくのが目標です。

大学生のときに起業するってなかなかイメージしにくいと思います。自分もそうでした。でも調べていくうちに横国にはベンチャー支援がいろいろあるのを知りました。自分が活用したのは十万円の支援と自治体を紹介してくれるというもの。ぐるりは公的機関向けのサービスなのですごくありがたいです。地元の銀行さんと提携している支援内容なのでアドバイスをもらう機会があり、学生であっても、起業家として活動できる環境が整っています。いつか事業を起こしたいと考えている人には、かなりいい場所です。同じ志を持つ人は、ぜひ横国に来て自分のやりたいことを叶えてほしいと思います。

2022年2月

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